もう一つの偽装食品問題(1)
2007年 7月 5日(木曜日)前回の「2007年07月04日 コロッケ揚げたよ」は、ミートホープ社及び田中社長を擁護するような印象を与えかねないので、改めて。
「偽装」は犯罪であり、不当利得を得たという経済的な問題だけでなく、信じて購入した消費者にアレルギーが出た場合に原因がわからなくなってしまう等、健康な生活を害する可能性がある問題である。
何より「偽装」は、直接には人類の発展には寄与しない。叡智を共有し、さらに発展させることによって、未来は獲得されてきたのである。
この食品偽装について、もっと派手にやっていると昨今話題なのは、中国産の食品である。
報道によれば、過度の農薬使用、色・重さをごまかすために重金属を表面に塗布、発がん性があるため食用には使用してはならない薬品の使用。。。やりたい放題の感がある。
これは、中国人が健康や安全への教育の不足が原因だろうか?中国政府が見て見ぬ振りをしているのだろうか?資本主義社会の宿命なのだろうか?
日本でも以前は、「森永砒素ミルク事件」、「カネミ油症事件」など、消費者の健康を害する問題は起こっている。BSD(狂牛病)は、イギリスで最初に確認された。したがって、中国だけの問題とは言えないだろう(量が甚だしく多いという面はあるかもしれない)。
また、旧共産圏諸国において、食の安全が完全に保証されたかと問えば、必ずしもそうとは言えないだろう(旧ソ連や北朝鮮での公害に対する報じられる 対応を見聞きする限り)。したがって、資本主義が問題の原因とも言えなさそうだ(但し、ここでは狭い意味で資本主義を捉えている)。
では、根本的な問題は何なんだろうか。
<<つづく>>